～旦那に内緒で個人再生を宮城でするつもりであった（？）方のご相談。相談された先は弁護士ではなく司法書士事務所のようです～
【ご相談内容】副業詐欺を原因とする債務の整理方法について
３０代女性です。既婚の子供３人います。
子育てしながらのパートはなかなか難しく、在宅でできる仕事を探しました。
そうしましたら、データ入力の作業があって、
「【とあるソフト】を使って入力を１００件すると２５００円稼げる」
ということでした。
しかも、大体１００件入力するのに集中してやると、３０分程度でできるとのことでした。
時給にすると大体５０００円になります。
これまでの派遣に比べても断然、稼げるので、その仕事に応募しました。
ところが、説明会では、
「その【とあるソフト】を購入しなければならない」
とのことでした。
しかも、その「とあるソフト」は３２万５０００円ということでした。
ただ、ローンクレジットでも支払い可能という話でした。
ただ、時給５０００円なら、一日４時間で、２万円、２０日間で４０万円稼げるということになります。
１カ月で元がとれて、２カ月目以降は、どんどん稼げるということで、思い切って、ローンを組んでその「とあるソフト」を購入しました。
しかし、次に、研修を受講しないとお仕事を回してもらえないと言われました。
その研修は、１カ月４万８０００円で、３カ月の研修ということでした。
ですから、合計で、１４万４０００円で、「とあるソフト」と合計すると、４６万９０００円にもなります。
私が、
「そんなのはおかしい」、
「これは詐欺ではないのか？」
と言いました。
しかし、相手の会社は、
「ちゃんと申込書に書いてある」、
「説明した」
の一点張りです。
今、改めて、申込書をみると、その裏面の「約款」というところに、細かく書いてありますが、特に、説明された覚えはありません。
それで、私は、研修はやめると言って、「とあるソフト」の代金も返してくれと言ったのですが、全然、返してもらえません。
それどころが、だんだん、電話をしても、担当者不在だとか、メールも返信がないようになりました。
消費者生活相談センターにも相談しましたが、センターからの連絡にもきちんと対応しないとのことでした。
結局、３２万５０００円のクレジットローンは返済し続ける羽目になりました。
そのストレスで、だんだん、私自身が、おかしくなって、インターネットショッピングをするようになってしまいました。
挙句、できた負債は１５０万円。
旦那には言えてません。
一度、テレビで借金地獄の特集を見ていて怖くなり、そこで知った「個人再生」を相談しようと、宮城で相談できるところを探して、債務整理をやっている司法書士の事務所に相談に行きました。
ですが、借金の経緯を説明しても、
「そんなのは言いわけでしょ？」
「要するに、浪費でしょ？」
「浪費なんだから破産は無理ですよ。」
「個人再生しても借金は１００万円までしか減らないですよ。」
「５０万なら大差ないから、任意整理でどうですか？」
と、「私が悪い」という話を延々とされました。
私が悪いのは分かっていますが、私の悩みは切実なのが分かってもらえなかったのが残念です。
ただ、残念と言っているだけではどうにもならないのは分かってます。
やはり、その司法書士事務所に依頼して、任意整理をすべきなのでしょうか？
「５０万なら大差ない」というのが引っかかっていますが。
【ご回答】
まずはその詐欺的商法に直接対応
やはり、借金をするに至る経緯を理解して欲しかった（理解してもらえなかった）ということで、ちょっと、しっくり来ないんですかね。
その騙されたという「とあるソフト」の代金が３２万５０００円ということですが、その「消費者生活相談センター」での対応だけですから、もう少し、なんかやった方がいいのではないでしょうかね。
内容証明郵便を送るとか。
もちろん、効果があるとはお約束できませんが。
個人再生は継続収入があることが前提
それはそれとして、インターネットショッピングで１００万以上の借金をこさえてしまったということですから、これはきちんと整理しないといけないですね。
ただし、個人再生に関して言うと、在宅でお仕事を探していたということですから、現在は、無職ということになりますよね？
そうすると、現実問題として、個人再生の再生計画で決まった（減額されるとしても債務は残ります）債務を支払い続けるという履行についてですが、旦那さんの力を借りないと難しいのではないかと思います。
ところが、旦那には内緒ということですから、むしろ、 その意味で個人再生は難しいのかなと思います。
破産については無職（専業主婦）でも大丈夫だが、いくつか問題がある
また、破産については、免責不許可事由の点は置いておくとしても、場合によっては、旦那さん名義の書類が必要になることがあります。
旦那さんに内緒のままで、
旦那さんの通帳
とか、
源泉徴収票
とか、
その他の必要書類を
集められそうですか？
任意整理は支払い原資の確保が問題
それも難しいとなると、今度は、任意整理をするか？という話になります。
ですが、任意整理としても、ショッピングの代金の債務であるとすると、ほとんど減額の見込みがなさそうです。
ですから、
１００万以上の借金を返していけるのか？
という、個人再生と同じような問題が出てきてしまいます。
「じゃあ、どうしたらいいんですか？」
となりますよね。
まとめ
１ 旦那に言う。そして、破産なり個人再生なりで費用及び必要書類の点で、協力してもらう。
２ 任意整理にする。そして、毎月の支払額分をアルバイトなりパートなりして稼いで返済していく。
２は、どうですかね。３人の子育てしながら、できそうですか？
どなたか、ご親族で協力してくれそうな方はいますか？
もちろん、例えば、両親に言ったら、怒鳴られる、とかはあるかと思いますが。
１はどうですか？旦那に言ったら、離婚する、とか言われちゃいますかね。
怒られるとは思いますよ。
それは仕方がない。
ですが、経緯を話して、理解を得られるように説明してみたらいかがでしょうか？
浪費と破産免責不許可事由の関係
ちなみに、破産の免責の問題との関係でいうと、たしかに、浪費ですが、途中でこれはいけないと思って、こうやって自ら債務整理を検討しているわけです。
免責調査のために、管財事件にはなると思いますが、免責が認められないとまではいえないと思います。
お話聞く限りだと、きちんと対応すれば免責はきちんとでると思います、
～以上、個人再生を宮城で相談された方の再相談について、仙台の弁護士の無料相談回答でした～