おまとめローンとは
おまとめローンとは、文字通り、複数の金融機関からの借り入れを一本化しておまとめすることです。
例えば、A社から100万、B社から200万、C社から300万と借り入れている場合に、
金利も返済日も返済期間もまちまちで管理が大変なのをD社から600万借り入れて、1本にまとめるというやり方です。
ただ、管理が大変なだけなら、また新しい金融機関から借り入れなくてもいいような気もしますが、
その際に、金利も多少安くなるとか、返済期間が長くなるので月々の支払いが少なくて済む、というメリットもケースによってはあります。
逆に言えば、おまとめローンをやったがために、金利が高くなるとか、
返済期間が短くなって月々の返済がきつくなる、という場合にはやめた方がいいでしょう。
おまとめローンの実際(2019年7月16日調べ)
(1)東京スター銀行
金利12.5%
借入期間10年
最高借入額 1000万円
(2)SMBCモビット
金利 3~18%
借入期間 5年~8年10月
最高借入額 800万円
(3)アイフル
金利 3~9.5%
借入期間 ~9年6カ月
最高借入額 800万円
銀行から消費者金融会社まで、いろいろなところがおまとめローン商品を取り扱っておりますが、そもそも、審査に通らなければ貸してもらえません。
また、審査に通ったとしても、貸出金額を申込額よりも削られたりとか、期間を削られたりします。
しかも、金利もかなり幅がある話で、モビットの3%と18%とでは、同じ金融機関とは思えない激しい開きです。
18%は消費者金融では当たり前の金利ですが、高いですよね。
返済しても、返済しても元本が減らないはずです。
おまとめローンと任意整理
おまとめローンと似た商品で弁護士が提供しているのが「任意整理」です。
要するに、おまとめローンをするのは、
・複数の借り入れの管理が面倒
・金利を安くしたい
・返済期間を長くして月々の返済額を減らしたい
こういう要望があってのことだと思いますが、
実は、「任意整理」というのは、弁護士が今借り入れているカード会社や消費者金融会社と 個別に交渉して、
将来の金利をゼロにしてもらって、かつ、返済期間を可能な限り(5年とか7年とか)長くする手続きなのです。
但し、弁護士費用がかかります。
当事務所の場合には、任意整理の費用は、【1社あたり 5万円】です。
また、現在の借入額を減額できた場合には、【減額報酬金 10%】が別途、発生しますので、例えば、10万円を減額できた場合には1万円の成功報酬が発生します。
ただし、減額はそんなに簡単ではありませんので、必ず減額できるというものではありません。
なお、弁護士費用は分割払い可能です。しかも、金利手数料無料!です。
また、管理が面倒という点についても、当事務所が一括管理して、当事務所に複数社分の入金をして頂ければ、当事務所から今度は各金融機関に送金することも可能です。
ただし、送金手数料が【1000円/1社】かかりますので、そんなに沢山の会社に返済するのでなければ、ご自身でやってもらうのがよろしいかと存じます。
任意整理のデメリット
このように、おまとめローンをするとかかる高金利がなくなるという任意整理ではありますが、デメリットもあります。
それは、信用情報機関に登録されるという事です。
いわゆる「ブラックリストに載る」というやつです。
ですので、例えば、住宅ローンの借り換えを控えているとか、
車をローンで購入使用しているとか、
そういう状況の下で、信用情報に傷がつくとどうしても困る、という方は任意整理はできません。
ただし、おまとめローンを組んだうえで、将来、きちんと支払い続けられる覚悟がある人はよいですが、
もし、おまとめローンを継続して支払えないのだとすると同じことです。
「同じこと」というのは、どうせ支払えなくなればブラックリストには載るからです。
高金利に苦しめられるだけ損した気がします。
なお、高金利だけならまだしも、保証人を求められたり、公正証書を条件とされた場合には潔く断りましょう。
後で必ず後悔しますよ。
ちょっと先のことも現実的に見据えた上で、おまとめローンをするか否かは決めましょう。