借金相談はどこにする?
借金減額に強い弁護士に依頼するために、借金相談をどこにすればよいかですが、基本的には簡単なことで、債務整理を専門にやっている弁護士事務所・法律事務所に依頼すればよいです。
こんな感じの弁護士事務所・法律事務所のホームページをご覧になったことがあるでしょうか?
(1)ありとあらゆる業務範囲の例
ホームページに、このような記載がある事務所は債務整理専門とは言い難いでしょう。
当事務所は、さまざまな事件に対応しております。交通事故、損害賠償に関する各種紛争、日常生活に関連して生じる各種紛争、あらゆる一般民事事件、離婚・相続・成年後見等、あらゆる家事事件、破産再生あらゆる債務整理事件に対応しています。
当事務所は、企業の各種ご相談、労働問題、従業員側の案件、使用者側の案件、会社間取引に関するトラブル、倒産・破産・民事再生の債務者・債権者いずれの立場からのご依頼も受けています。
当事務所は、一般刑事事件から一般民事事件まで(債務整理を含む)、すべての法律上のトラブル・事件を受け付けております。
(2)ありとあらゆる専門サイトを持っている例
「債務整理専門サイト」
債務整理専門サイトを掲げつつも、ほかにも、下記のような専門サイトを掲げている事務所も結局、なんでもやります事務所とあまり変わらないでしょう。
「刑事事件専門サイト」
「離婚事件専門サイト」
「相続事件専門サイト」
「会社事件専門サイト」
「交通事故専門サイト」
「B型肝炎専門サイト」
(3)意外と債務整理の専門事務所は少ない
病院、医者の場合もそうですが、
「あれもできます」
「これもやります」
「それもお任せください」
「全部得意です」
っていう事はあり得ません。
ちょっと考えれば分かることですが、いくら、
「チーム力をもって」
「足りないところを補い合って」
と言ったところで、専門でない人々が寄り集まっても、あまり意味がありません。
仙台で債務整理専門の法律事務所を探す
また、宮城・仙台で、債務整理の専門の法律事務所を探すとなると、東京などの事務所が含まれないので、さらに絞り込まれます。
東京の債務整理専門の事務所に依頼するとなると、今度は、別の問題が出てきます。
それは、打合せ・相談にわざわざ宮城・仙台から東京まで行かなければいけないからです。
もしくは、出張で、東京から弁護士を呼びよせないといけません。
いずれにせよ、交通費も嵩みますし、移動時間も大変です。
仕事を夕方に切り上げるようにして、これからちょっと弁護士事務所に相談に行って来るというわけにもいきません。
会社も一日、休まなければなりません。
弁護士を呼ぶとなると、交通費に加えて、出張費もとられてしまいます。
なお、電話やメール・LINEで面談を済ませることができるか?というと、現実的にはそれは難しいですし、何より、面談は弁護士・司法書士に義務付けられているのです。
ですので、ほとんど、そんな弁護士・司法書士はいないのですが、万が一、郵送でいいです、とか、電話でいいです、とか言う弁護士・司法書士がいたら、それは、もぐりの弁護士・司法書士です。
気を付けてください。
債務整理を仙台の弁護士に依頼する場合
仙台で債務整理専門の弁護士を見つけることができて、債務整理をその仙台の弁護士に依頼するとします。
ただ、借金減額に強いというその意味に関してですが、借金減額の方法には、実は3つあります。
1つ目は、「自己破産」です。
自己破産において、「免責」を得ることができますと、借金は減額されて、0(ゼロ)円になります。
2つ目は、「個人再生(民事再生)」です。
個人再生(民事再生)において、「認可」を得ることができますと、借金は最大90%減額されます。
3つ目は、「任意整理」です。
任意整理においては、過払い(利息の払い過ぎ)とか時効(消滅時効)がありますと、その程度に応じて借金が減額されます。
任意整理を仙台の弁護士に依頼した場合
任意整理をするにしても、過払い(利息の払い過ぎ)や時効(消滅時効)がないと、経過利息(遅延損害金)の免除ぐらいは債権者に認めさせることはできますが、元本の一部免除は債権者が、まず飲みません。
「交渉力が違います!」などと言っている弁護士もいるようですが、ヤミ金でもないのに、怒鳴りつけたり、声高に主張するだけで、元本を半額にできる等の弁護士はいないのが現実です。
そんなことを言っている間に債権者から訴訟を起こされるでしょう。
「交渉力は違わないのです」
したがって、任意整理にあまり違いがないのであれば、現実的には、自己破産や個人再生に強い弁護士を依頼するのがよいです。
この2つは、経験値と管財人・裁判所とのやりとりにおいての強い心臓が要求されますので、そんな弁護士に依頼しましょう。
任意整理を司法書士に依頼する場合
任意整理がそんなに変わらないのであれば、別に司法書士に頼んでもいいのではないか?と思うかもしれません。
借金の額が140万円以下であれば、全くその通りです。
任意整理なら、弁護士に頼もうが、司法書士に頼もうが、ほとんど何も変わりません。
ただ、注意点は、自己破産や個人再生を司法書士に頼んでも、司法書士には代理権がないので、あなたの代理はできないということです。
ですので、逆に言うと、自己破産・個人再生の代理ができないので、強引に任意整理で手続きを終わらせる可能性があります。
つまり、任意整理の手続きを始めてみたものの、借金の総額もあまり変わらず、月々の返済額もかなり無理があるのに、
「破産すると大変ですよ」
「再生なんかしたら官報に載っちゃいますよ」
「車を引き揚げられちゃいます」
など、いろんなことを言って、強引に任意整理を進める司法書士が出てくる可能性があるのです。
気を付けてください。