給与を管理されて小遣はキャッシング?
それまでは会社員として普通の生活環境だった
既婚者、子2人、会社勤務(正社員サラリーマン)、職種 システムエンジニア
今のご時世では、自分でいうのもなんですが、給与は高い方だと思います。
しかし、給与は、全て妻に管理され、私はお小遣い制です。
飲み会参加の場合には、その都度、申告してもらってました。
もちろん、飲み会があるから、と言えば普通に渡してくれました。
ところが、それまでは、飲み会と言えば居酒屋程度で、あるとしても、たまに年上の人が多い飲み会の二次会でスナックに行ったことがある程度でした。
それまでは、クラブとかキャバクラとかいう場所に行ったこともありませんでしたので、聞いたことはあっても実際にどういう所かはよく分かりませんでした。
キャバクラを知ってしまった
ある日、東京から地元に帰ってきた友人に連れられて、地元の割と高級感のあるクラブに行くことがありました。
シャンデリアの光が豪華に輝く中、ドレスのような服を着た若い女性たちが店内を闊歩していました。
本当に今までテレビでしか見たことのないまばゆい世界でした。
しかし、当然ながら、友人は気後れすることもなく、店員の男性や担当になった女性達ともかなり親しい感じで、ボトルも入っていました。
女性の人たちも、ほとんどがモデルやアイドルになってもおかしくないような人たちばかりで、こんな世界が地元にあったのかとカルチャーショックを受けてしまいました。
たまたま、私の隣に座った女性も、色白で目がぱっちりして、話も面白くて、しかも、私にLINEのアドレスまで聞いてくるので、私に関心があるのだと思ってしまいました。
友人から、
「お前も、金がないわけじゃないんだから、たまには、こういう所に来て社会勉強しないと世間が狭くなるぞ。」
と言われ、私も、こういう所を知らなかったのは、自分の一生の不覚という気になってしまいました。
乱れていく生活
毎週のようにキャバクラ通い
その女性からは、翌日から、早速、頻繁にLINEが送られてくるようになり、最低でも週1、多いときは週3で通うようになってしまいました。
しかも、例の東京帰りの友人は、いろんなお店を知っており、連れて行ってもらうお店の数も段々、増えて行ってしまいました。
そして、私も友人並みに、お店の方に顔を出せば知らない人はいないぐらいになりました。
もちろん、電話予約の際にも、名前を出せば、通じないことはないようにはなりました。
さらには、同伴と言って、彼女たちの出勤前の夕食に付き合ったり、アフターと言って、彼女たちが、店(キャバクラ)が終わった後に一緒にカラオケに行ったりと、社会人のまともな生活ではありませんでした。
そんな生活を続けていたので、当然、妻は、不機嫌どころか怒りだしました。
友人が、地元の取引先との接待や飲み会だと上手く口裏合わせをしてくれましたが、信じていたのかどうか。
ただ、この飲み代を借金で賄っていることはとても言い出せるような状況ではありませんでした。
増えていく借金
こんな滅茶苦茶な生活をしておりましたので、当然、金がかかります。
呆れられるかもしれないですが、1週間で10万程度は使っていたでしょうか。
小遣いで賄えるはずもなく、また、仕事の一環で飲んでいるという説明ですので、妻に飲み代を請求することもできませんでした。
それでどうしたかというと、借金です。
キャッシング、消費者金融、カードローンと、途中から、もういくら残額があるのかも確認せずに、ただ、漠然と、返済期日までには何とかなるだろうと思って、借りていました。
いや、無理やり、なんとかなるだろうと思いこもうとしていたのです。
実際、私には、使えないながらも貯金もありました。
以前の勤務先で早期退職に応じたために、何百万円という退職金をもらっていたのです。
妻が管理しているとはいえ、
「自分はまだ赤字ではない」
と飲み歩きをやめようとはしませんでした。
・・・続く。