嫁に内緒で自己破産をする方法【宮城(仙台)編】

理由は様々ですが、嫁さんにバレずに自己破産手続きをしたい方のお悩みに対して(仙台地方裁判所への申し立てを念頭に)

そもそも嫁にバレてませんか?

不審に思う嫁

お嫁さんは敏感です。

意外と、いろんなことから、あなたの隠し事を察しています。

タバコやめたのに、こっそり吸っているとか。

パチンコ行っていない、と言いながら行っているとか。

男だけだよ、と飲み会に参加しながら、ほとんど合コン状態とか。

なんだか分からないけど、バレてます。

借金の件も同様です。

こういうことはないですか?

(1)クレジットカード会社や消費者金融(サラ金)からの郵便物

「大丈夫!」

「ポストに入ったままだったから」

などと思っていても、実は、一旦、あなた宛てのクレジットカード会社や消費者金融(サラ金)からの請求書を見て、またポストに戻していることもあります。

もっとも、いきなり、外から請求書であることが分かる形では郵便物を送ってきたりはしません。

武富士スキャンダル事件(※)以来、サラ金も大分、ましになってきてはおります。

最近は、サラ金といえども、上場企業なので、個人情報保護・プライバシー保護の時代です。

むやみに本人以外に個人情報・プライバシーを開示したりしません。

しかも、大手のサラ金は、大概、銀行のグループ傘下に入っておりますので、いくら親会社と会社は別と言っても、そんなに激しい取り立てはできないのです。

ですが、普通、アコムとかプロミスとか消費者金融からの郵便物が来る時点で、なんか、あるんじゃないかな、とか思う人は多いと思いますよ。

他方で、クレジットカード系の郵便物はそんなに怪しまれないでしょうね。

クレジットカードを使うこと自体は別に普通のことですし、何かキャンペーンのお知らせが来るとか、ポイントの通知が送られてきたりと、それはなんか、いろいろ言い訳は立つのでしょう。

(2)クレジットカード会社や消費者金融(サラ金)からの電話(督促)

支払いを遅延していなければ、別に、何も連絡はしてこないですが、少しでも遅れると、どんどん、電話連絡が来ます。

電話に出ないと、

「どうしたの?」

「電話なってるよ?」

と嫁さんに言われることになります。

「あ、いや。」

「なんか、友達が金貸してくれって、しつこいんだよ。」

「ふーん。」(←疑い)

あるいは、電話に出ると、

「はい。」

「そうですねえ。」

「至急対応いたします。」

と言った内容のない会話しかできません。

「何かトラブル?」

「こんな業務時間外にひどいね。」

と嫁さんに言われることになります。

「いやあ、ちょっと今は会社も大変でねえ。」

と言っても、そのぎこちない電話対応はおそらく不審を招いています。

嫁にバレていないとして、内緒のまま自己破産をする方法

(1)内緒に対応してくれる弁護士事務所に依頼

「嫁に内緒なので、そのように対応してください」

と言っておけば、例えば、

・電話連絡も弁護士とか法律事務所とか名乗らずに個人名でかける

・郵便物も弁護士とか法律事務所とか入っていない封書で送る

等々、気を付けてくれます。

(2)自分も嫁にばれないために注意が必要

ただし、ご自分が封を空けた文書をどこかに置き忘れたりしては、せっかく、個人名でやりとりした意味がなくなってしまうので、十分にお気を付けください。

ずっと、

・会社のカバンにいれて持ち歩いていたとか、

・そういう自己破産関係の書類は全て会社に置いておいたとか、

・自分しか乗らない通勤用の車のトランクに入れっぱなしにしておいたとか、

・近くに住んでいる妹の家に預かってもらっていたとか、

いろいろな形で気を付けていらっしゃっいました。

(3)弁護士事務所からのメールも注意

「メールは基本的にスマホのパスワードがかかっているから大丈夫」

と安心される方がいますが、そうとも限りません。

メールの着信があると、たとえスマホのロックがかかっていても表示される設定になっている場合もありますし、または、指紋認証などでは、あなたが寝ている間に不審に思った嫁がピッとあなたの指にあてているかもしれません。

くれぐれもご注意ください。

嫁の協力がなくて家計の資料(通帳・保険証書等)がコピーできるか

仙台地方裁判所に自己破産を申し立てる場合、必要書類として、ご自身の

全ての銀行の通帳の過去2年分の写し、

全ての保険証書の写し、

が必要になってまいります。

ほかにも、給与明細や源泉徴収等も必要ですが、こういうものはなければ再度、ご自身で会社に申し出ることで再発行を受けられますが、少なからず、

「いやあ、家のことは全部、嫁がやっているから、自分の通帳も保険も預けっぱなしなんですよ」

「そもそも、どこの銀行に口座があるかも把握していないんです」

「保険は妻の知り合いの代理店に任せているんです」

等々、通帳や保険証書の入手が困難な場合があります。

しかも、ご自身名義の通帳のみならず、場合によっては、嫁の通帳や保険証書の写しも仙台地方裁判所の場合にはコピーを提出するように求められることがあります。

こうなりますと、なかなか厳しい状況でございます。

もちろん、何か理由をつけて、ご自身名義のみならず、妻の名義の通帳等を出してもらうこともあります。

たまたま、以前は、住宅ローンの借り換えを検討していたご夫婦の件で、

「銀行のローンの審査で必要なんだ」

と取り揃えて出してもらった方もいらっしゃいます。

そこは弁護士とよく協議の上、その夫婦特有の事情に基づいて対策を立てる必要があります。