~以前、デビットカードで大概のことは大丈夫的なお話をしたことがあったのですが、なかなか、それ1本では対応しきれないものもあるようで、ですが、クレジットカードがない生活を当面は送らざるを得ない以上、なんとか、ならないものか?と弁護士(仙台・宮城)からのレポートになります~
【ご相談内容】個人再生とデビットカードについて
個人再生手続きを行ったため、クレジットカードを使用することができません。
もちろん、弁護士に個人再手続き、というか、債務整理手続きを依頼する際、
「今後はクレジットカードを使用することはできなくなりますよ」
「月々の支払いについては銀行口座振替あるいはコンビニ払い等にしてください」
と言われました。
たしかに、電気、ガス、水道、電話、プロバイダ料金など、月々どうしても支払わなければならないものについては、そのような形にしようとはおもっておりますが、
以前、クレジットカードは持てなくても、VISAデビットカード、JCBデビットカードで、クレジットカードの代替は可能と聞いたのですが、
他方で、月々の支払いが発生するような支払いは対応不可、という話も聞いたので、そのあたりどうなのかなあ、と思って質問してみました。
なお、あるインターネットサービスに加入したのですが、そこでの料金の支払いについては、銀行口座引き落としができるからそれでいいや、と思っていたところ、
ジャパンネット銀行
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
楽天銀行
しか対応してないとのことでした。
ただ、うちの近くの銀行は、
七十七銀行
仙台銀行
杜の都信用金庫
しかありません。
どうすればいいのでしょうか?
「『楽天銀行』か『ジャパンネット銀行』にすれば、ネットで口座開設できるのでいいじゃないか」と言われそうですが、実は、楽天銀行カードローンを利用して返済ができなかったので、今回の個人再生の債権者なのです。
ですので、楽天銀行の口座はあるもの怖くて使えません。
同様に、ジャパンネット銀行のネットキャッシングも使ってしまっており、こちらは、知らず知らずにというと無責任ですが、引き落とし残高がないときに自動で立て替えるサービスがあってそちらで立て替えたものも支払えないまま、結局、個人再生手続きに突入し、債権者になってしまっているのです。
【ご回答】
VISAデビット・JCBデビット
まず、VISAデビットカード、JCBデビットカードについては、月々の決済が可能とされているものもありますが、その中でも、公共料金はよいけれども、インターネットプロバイダ料金は駄目とか、全部、大丈夫というものまでいろいろあります。
GMOあおぞらネット銀行デビットカードは、「Visaのマークが付いている加盟店でも、「ガソリンスタンド」、「航空機での機内販売」、「高速道路各社」、「通信プロバイダ」ではご利用いただけません。
また、それ以外でも当社の判断でご利用を制限している加盟店があります。あらかじめご了承ください。」とありますが、逆に言えば、公共料金は支払い可能です。
住信SBIネット銀行ですと、「公共料金のお支払いにも使える(電気、ガス、水道、固定電話、携帯電話料金など、定期・継続的に発生するお支払いもご利用いただけます。)」とされており、プロバイダ料金の部分は不明です。
ということで、たしかに、デビットカード最強と思っておりましたが、ご指摘の通りプロバイダ料金は、かなり難関ですね。
どういう理由なのかは分かりませんが、かなり、料金不払いのとりっぱぐれがある分野なので、デビットカード発行会社側もプロバイダ料金については対応しないということなのでしょうか。
プロバイダ料金にデビットカードが使えない場合の対応
ですので、やはり、プロバイダ料金は、口座引き落とし、ないしは口座振替が手堅そうです。
BIGLOBE
OCN
@nifty
so-net
これらのプロバイダは口座引き落としにも対応しているとのことです。
ちなみに、聞かれていませんが、格安スマホについても、口座振替に対応している会社はいくつかあるようです。
個人再生と銀行口座開設
最後に、銀行口座開設の件ですが、こちらの件につきましては、個人口座の開設なので、必要な手続きさえ踏めば、どこでも開設できます。
お近くに、
七十七銀行
仙台銀行
杜の都信用金庫
しかないとのことですが、そもそも、窓口で開設する必要がありません。
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
いずれも、インターネット、郵送でも口座開設が可能です。
近くに、実際の銀行窓口がないとお金の出し入れが不便だということでしょうか?
しかし、いずれも、コンビニATMにも対応しておりますし、例えば、普段の口座と分けて特定の支払い専用にしておけばそんなに頻繁に出し入れする必要もないのでは?
個人再生と楽天銀行・ジャパンネット銀行
それから、『楽天銀行』、『ジャパンネット銀行』については、個人再生の債権者だからということですが、きちんと個人再生の認可が下りれば、銀行は、当該再生計画に定めた以上のことを請求できません。
おそらく、お金を入れたら、例えば、凍結されたり、相殺されたりすることを懸念されているのではないかと思いますが、それはありません。
ですので、『楽天銀行』、『ジャパンネット銀行』からデビットカードの発行を受けて使用することについても何も問題ありません。
~それにしても、金融・カード業界もそうですし、インターネットプロバイダ業界もしかりで、どんどん、新しい機能・サービスがリリースされてます。
クレジットカードがないと生きていけない、とか、ブラックリストに載っていると何もできない、などと悲観的にならずに調べてみると、いろいろな方策があるものです。
あきらめてはいけません。
幣所も新鮮な情報を提供できるように、いろいろなところに目を配らないといけないと思いました。以上、弁護士(仙台・宮城)によるレポートになります~