ゲーム中毒になり、課金で借金が増える
ゲーム課金にハマってしまいました。
最初は、本当に暇つぶし程度で、しかも、全くお金をかけずに、ゲームを楽しむだけだったのですが、段々と進むごとに、そのステージをクリアすることが難しくなり、そこで、ちょっとした武器のアイテム等を購入することになったのがゲーム課金の始まりです。
1つ1つは、100円とかそんなものなんです。
「普段、一生懸命に働いているんだし、そんな数百円ぐらいは良いんじゃないか?」
「ほかの人達は、ゴルフをやったり、飲みに行ったり、自転車を買ってロードサイクルやっているんだから、それに比べればかわいいもんだ。」
そういう意識でした。
ところが、段々とハマってしまい、今日は、ここまでにしよう、あと1ステージだけクリアしたらもう止めよう、と思うのですが、何やら頭が冴えてしまい、眠れないからもう1ステージだけやろう、と気がつけば夜が明けてしまい、疲れた体とボーっとした頭で出勤する、などということもありました。
そして、一つのゲームを攻略すると、今度は、もっと面白い、やりがいのあるゲームはないのか?とまた別のゲームを探す、という有様でした。
とにかく、早く仕事を切り上げてゲームをすることだけが全てだった時期です。
本当に今思えば酷い生活をしていました。
公務員ならではの借金をしてしまいアイドルにもはまる
さらにひどいことには、会社というか(公務員ですが)、共済組合からの貸し付け制度があり、そのお金も借り入れてしまいました。
それも、ゲーム課金の為です。
さらに、それだけではないのです。
今度は、ゲームから派生して、あるアイドルにハマってしまいました。
もともとは、そのアイドルを主役にしたゲームをやっていただけだったのですが、そのゲームをやっているうちに、知らぬ間に、今度は、リアルでそのアイドルに会ってみたいという気持ちになってしまいました。
ライブに行くとしても、地元でやる講演は数少ないので、自ずと大都市圏、東京、大阪、名古屋に行く必要が出てきます。
ライブに行ったら行ったで、ライブに行くだけでは飽き足らず、握手会にも行きたいと思うようになり、そのためにはCDを購入しなければなりません。
そして、さらには、そのアイドルを応援するためにグッズを購入することも必要となってきます。
結局、CD、DVD、グッズ、ライブと、こちらも相当なお金を使ってしまいました。
公務員は破産すると解雇される(クビになる)ので任意整理?
できた借金の額は400万円程度でした。
そして、一番最初に相談に行った司法書士事務所では、公務員は破産はできないと言われてしまいました。
そこで、そちらの司法書士事務所では、任意整理と言って、それまでの借金を長めの分割払いにすることをやってくれました。
それはそれで利息がなくなって良かったのですが、共済組合からの貸し付けについては、
「これを任意整理の対象にすると、おそらく解雇されることになります。」
と言われましたので、そちらは、そのまま支払いを続けることにしました。
しかしながら、月10万円程度の支払いを続けて、かつ、その司法書士事務所の費用も支払い続けたので、全く続かなくなりました。
賞与で少し余裕が出るかもと思ったのですが、賞与分については、毎月ではない一時的な支払い・支出にも回さなければならなくなり、やはり、支払いを継続するのは困難な状況になってしまいました。
ただ、司法書士に言われて、当初は、自分は公務員は自己破産すると失職すると思い込んでいたので、さらに、別の借り入れをしようとしたのですが、任意整理手続きをしてブラックリストに載ってしまっていたらしく、借り入れもできず、八方ふさがりでした。
それで、今度は弁護士事務所に相談することになったのです。
弁護士事務所で言われた衝撃の一言
最初の面談で弁護士の人から言われた言葉が衝撃的でした。
「なんで、払えもしない任意整理なんてしたんですか?」
私は、
「払うのはきついと思いましたが、首になるともっと困るので・・・」
とありのままに答えましたが、
「別に公務員だからって破産したら首になるってことはないですよ。」
私は、
「それではこれまでの任意整理をしたのはなんだったんだ」
とガッカリするとともに力が抜ける気がしました。
そして、もう一つの気になることを話しました。
「破産しても首にならないのは分かりましたが、実は、共済組合からお金を借りているのです。」
「あともう少しで完済できますが、自己破産をするとその共済組合からの借り入れについても支払いできなくなるんですよね?さすがに、共済組合の借金をチャラにするような真似をしたら首になると思いますが・・・。」
しかし、弁護士の人は即答で、
「ならないです。」
「ならないですが、非常に気まずいというか職場にいずらくなるでしょう。」
「会社からすれば、従業員に金を貸して、それを給与から天引きしていこうと思ったのにそれができなくなるのですからね。」
と言いました。
「ああ、やっぱりダメか。」